素数全書 練習問題1.15
まず、(ここに)の収束性について。帰納法により n≧2ならば が示せるので、となり、上に有界であるので収束する。□
さて、d(n)の母関数を考える。
前問1.14から、十分大きなkに対しては [tex:d(k)
の場合がある。2)と3)の場合の数は同じなので、2)の場合を二回カウントすればよい。
1)の場合は、、2)の場合は に対応している。xのベキk=mnを固定した場合、2)のケースの寄与を2倍して加えることで、母関数が再現でき、が成立する。
二項目の和はとなるので、結局
となる。を代入すれば、。□
定数EはErdős–Borwein定数と呼ばれ、その値は1.60669515241529176378...である。
ちょこっと計算によると、小数点以下20桁まで正しい値をだすには、定義式では69項まで、d(n)を使う公式では71項まで必要であるが、3番目の公式ではわずか 8項で済む。
この事実の大雑把な説明は 20ケタ/≒66項程度となる。一桁ちがうと3項程度違うのでまずまずの評価である。
Mersenne primeに限った和の42項目のを同じように評価してみると小数点以下桁程度となる。