2013-01-01から1年間の記事一覧

生成言語学をこっそり中断

夏休みに続きをやろうかといろいろ調べてはいたんですが、生成文法に対する興味が急激に減退してしまいました。おそらく生成文法が目指しているところは正しい(特に言語獲得に関するプラトン問題に対して)と思われるのですが、どうも方法論としてはアレレ…

生成言語学をこっそり学ぶ(その6)

今回はちょっと横道。もうゴールデンウイーク終わっちゃいましたね。Aspects of the Theory of Syntaxを読んでいないのもどうかと思って、さらにこっそりと読んではいるのですが...Aspects of the Theory of Syntax (Massachusetts Institute of Technology.…

生成言語学をこっそり学ぶ(その5)

第2節の後半は変換規則の定義です。まずは基本変換から。は定義2.7と同じとします。 定義2.8 (I) 基本削除 。 (II) 基本置換 ただしは内部を持つとする。 (III l) 基本左付加 ただしは内部を持つとする。 ここには、 なるような最長のものとする。 (III r) …

生成言語学をこっそり学ぶ(その4)

第2節では、第1節の内容の形式化を行っています。今回は前半。定義2.1〜2.3までの内容は解析木を表現するための簡約化されたラベル付きカッコ形式(labeled bracketing)の定義です。以降、解析木は簡約化されたwell-formedなラベル付きカッコ形式とします。…

生成言語学をこっそり学ぶ(その3)

(factorの定義を修正-2013/05/02) 第1節の前半は句構造規則はさらっと飛ばした変換規則のざっくりとした説明です。後半には、変換規則を適用する前提である構造条件(structural condition)と基本変換(elementary operation)の定義があります。例として "t…

生成言語学をこっそり学ぶ(その2)

では早速、Peters,P.S, Ritchie,R.W. 『On the generative power of transformational Grammars』INFORMATION SCIENCES 6,49-83(1973)に取り掛かろうと思います。この文献は、まあ40年前のものですのでまじめに読むというよりも、これを生成言語学の勉強のと…

生成言語学をこっそり学ぶ(その1)

ゴールデンウイーク企画ということで、暇にまかせて生成言語学を勉強してみようということです。 計算論の絡みで前から興味はあったものの、なかなかきっかけがなかったのですが、新・自然科学としての言語学―生成文法とは何か (ちくま学芸文庫)作者: 福井直…

素数全書 練習問題1.17

つかみどころがわからなくて、かなり長い間考えていた問題である。 が、先日出張中の宿でいろいろやっているうちに気がついた。modulo 3 で系列を追いかけるのである。スタートの素数をPとする。P=3 でなければ、Pの3での余りは1か2である。仮にP≡1(mod 3)と…

前原昭二『数学基礎論入門』朝倉書店

以前にもちらっと参考書として挙げていた本書であるが、冬休みを利用して最初から読みなおしてみた。 昔読んだときは肝心の後半部分を流して読んでいたのだが、『数学基礎論講義をこっそり読む』が第二不完全性定理にさしかかったのでその予習のつもりである…