2017-01-01から1年間の記事一覧

近藤『群論』をこっそり読む その2

二章には特に目立ったミスやギャップはないと思う。 読者への挑戦は、§2.2(p.59)のを直接的に示せ、である。これもなかなか悩んだが、私の解答案は次の通り。 まず、である(これはただ二項係数の定義を書き並べればわかる)。するとであればよいことにな…

吉本・中村『現代意味論入門』をこっそり読んだ

私が記号論理学を勉強している一つの理由は言語の理解への応用である。まあ、いろいろつまみ食いをしているわけであるが、ちょっとまえに手を出していたチョムスキーも現代的な立ち位置がいま一つわからんまま(ミニマリストさっぱりわからず)で他の手法を…

近藤『群論』をこっそり読む その1

Awodeyをほったらかして、早半年。抽象的な数学の後は具体的な数学が恋しくなる。 そこで本来のこのブログのテーマであった(はずの)群論に回帰してみた。群論 (岩波基礎数学選書)作者: 近藤武出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/09/25メディア: 単行本…