π(x)を与える一見すごそうな公式に見えるのだが、実は前問と同じく計算としては実用性のないものである。
nをkで割って n=k・m+r , 0≦r<k と表しておく。であるから、 よって
⇔ r≠0 ⇔ kはnを割り切らない
⇔ r=0 ⇔ kはnを割り切る
が成立する。よって = nの2以上の約数の数
であるから、和の部分はnが素数の時 1、nが素数でないときは ≧2 となるため、その逆数の整数部分をとると、nが素数の時 1、nが素数でないときは 0 となる。
結局、問題のnに関する和の部分はx以下の素数の数を数えており、すなわちπ(x)を与える。